いにょ

ヴィヴィアン・マイヤーを探してのいにょのレビュー・感想・評価

3.9
2017年90本目。

ジョン・マルーフという一人の青年が、ある日地元の家具処分オークションでネガやフィルムのぎっしりつまった箱を落札したところから全ては始まる。それらのフィルムの撮影者はヴィヴィアン・マイヤーという人物。いくらかのネガをスキャンしてネットにアップしたところ、ユニークなストリートスナップには想定以上の大反響が。撮影者に深い興味を持ちヴィヴィアン・マイヤーが誰かをネットで探そうとしたところ、1件の死亡記事が見つかる。

彼の一人称視点をスタートとして、謎の撮影者であるヴィヴィアン・マイヤーという人物の人物像にせまりゆく展開に引き込まれた。写真自体も面白いし、クロースアップしていくに連れて彼女の相当に特異な人間性が朧気に浮かび上がってくるのが面白い。見終わったときに不思議な気分になる映画。

スコアは映画としての点数というよりは、ヴィヴィアン・マイヤーという人物への興味が大きいかも。写真好きな方は是非。
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