ヴィヴィアン・マイヤーを探しての作品情報・感想・評価

「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」に投稿された感想・評価

tap

tapの感想・評価

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おもしろかった…!
写真集見た時えらい不穏だなと思ったけど、ほんとに危ない人だった(笑)
死ぬか殺すかする体質だけど写真がそれを支えてるから、現実として発表できないわけか。
美術館やギャラリーは
彼女の「作品」を
全く相手にしなかった。

いや、「作品」とすら
呼ばせてくれなかったよう・・・

芸術家の評価やその作品の価値は
一体誰が決めるのか?

こんな例えが良いのかどうか?

どう考えても面白くてウケていた芸人が、
どう考えても面白さよりも芸歴や技術面で
秀でた芸人に優勝を持っていかれると言う
時折起こる「◯-1グランプリ」の現象と
よく似ている・・・?

しかしながら、
どうして彼女は撮った写真を
一度も公表しなかったのだろう。

謎として色んな解釈がなされてるが、
大量ネガは言うまでもなく、
部屋いっぱいの新聞、手紙やメモ類、
身に付けていた服、帽子、靴など、
わざわざ保管していたことを考えると、
私は彼女が自分自身を一人の芸術家と認め、
いつか誰かの目に触れる時が来ることを
想定していたように思う。

閉鎖的で孤独な人であったからこそ、
尚更そうなったのだと思ってしまう。

昨年、日本で初の個展が
南青山のギャラリー開かれたそうだが、
それまでにこの作品を見ていれば
間違いなく足を運んでいたのに・・・

写真集で我慢するか・・・

最後にジョン・マルーフ氏に
敬意を表したい。

あなたがいなければ、
彼女とその作品を知ることはなかった。
Riy

Riyの感想・評価

3.7
人物描写に卓越した才能を発揮、個性的な女性写真家のドキュメンタリー。こういうアーティストが居て、それを見抜くひとが居て、面白かったです。
horsetail

horsetailの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

リー・フリードランダーのようなセルフポートレーを撮り、またダイアン・アーバスのようなストリート・スナップも撮る。そしてゲイリー・ウィノグランドのように大量の未現像フィルムを残したアマチュア写真家のネガが、ヘンリー・ダーガーのように死後、偶然発見される。膨大な量の写真は、生前は一枚も発表されることはなかった。撮影者は写真家ではなく、素人の乳母。生涯結婚することもなく、ゴミ屋敷と言えるほどにものを溜め込む性癖があり、最後は孤独死。
まるで、コンテンポラリー写真とアウトサイダー・アートを足したような。彼女の写真はあの時代の写真と共通するところがある。ヴィヴィアンが同時代の写真家の仕事にどれだけ目配りし、どれだけ自分の写真に自覚的であったのか、それと、大量の現像済みのネガは生前どれだけプリントされたのか、興味は尽きない。まさか、現像しただけではないだろうな。

2021/02/24
この映画を鑑賞してヴィヴィアン・マイヤーに興味を持ち、彼女について書かれた本、『Vivian Maier: A Photograhe's Life and Ahterlife』を読んだ。生前の彼女と写真が発見されて以来のヴィヴィアン・マイヤー・ブームについて、映画とは異なった視点から書かれている。本を読んで背景を知り、再視聴して映画の印象がずいぶん変わった。
いくつもの重要なことが映画では描かれていない。まず、ヴィヴィアン・マイヤーの写真が落札されたことは、まったくの偶然ではない。当時のアメリカでは一般人が撮影した普通の写真が「ヴァナキュラー写真」として評価される気運があり、すでにコレクターも存在していた。ジョン・マルーフがネットに画像をアップする以前に、彼女の写真を落札し、アップロードした人物はほかにもいた。マルーフはかなりはやい時期から、ネガスキャンからのプリントを販売している。マルーフは相続人のいないネガからプリントした写真を販売する場合の著作権の扱いについて、ネット上で相談している。ヴィヴィアンのネガやプリントは、すぐに高値で取引されるようになっていった。マルーフがこの映画を撮影しているのと同じ時期にBBCがドキュメンタリーを製作していたが、マルーフはBBCへの撮影協力を断った。ネガを所有していることと著作権を持っていることは別のことで、マルーフがプリントを販売して利益を得ていることに対して訴訟が起こされている。といったことが主なことである。
こうしたことを頭に置いて再視聴すると、この映画でことさらにヴィヴィアンの性格をエキセントリックと強調するのは、社会に同化できない天才「ヴィヴィアン神話」を作り上げようとしたのではないか、との疑いも浮かんでくる。
映画の後半、プロのプリンターによって仕上げられたプリントを前にして、「Thank you for showing me」 と言うマルーフに、プリンターが「They're yours」答える。この映画でもっとも重要な台詞はこれ、と言ったら皮肉な見方すぎるだろうか。
chiyo

chiyoの感想・評価

4.0
2021/2/2
世間に公表することなく、写真を撮り続けたヴィヴィアン・マイヤー。素人目から見ても彼女の写真は魅力的で、構図は勿論、一瞬の表情を捉える能力が本当に素晴らしい。展覧会があれば絶対に行きたい!と思えるほど、すっかり魅了されてしまった。ただ、生前の彼女の人となりを知って、少し幻滅してしまった感あり。ナニーを職業にしながら、こっそり子どもたちに暴力を奮っていたことは許せない。が、彼女のことを話す彼女に育てられた大人になった子どもたちから、嫌悪感やトラウマを感じなかったことが救い。むしろ、当時の子どもたちの方が彼女よりも大人。私的には写真家ヴィヴィアン・マイヤーを知れたことが嬉しいけれど、もし彼女が生きていたら、写真が世に出たことはともかく、過去を掘り下げられたことは心底嫌だったと思う。それはそうと、いきなりティム・ロスが出てきてビックリ!
SHIHO

SHIHOの感想・評価

1.5
写真はステキだと思ったけど
こんなふうに死んだ人を詮索して
事実かも分からないことを印象付けて
これをドキュメンタリーと言っていいのか

私がヴィヴィアン・マイヤーだったら
こんな映画誰にも観てほしくない
ゆき

ゆきの感想・評価

3.8
ヴィヴィアンに育てられた人が言ってたように、死後に作品が有名になってヴィヴィアンはホッとしたと思う
乳母としてのヴィヴィアンが暴力をふるうのを知ってがっかりした
精神的な病気だとしても他人に危害を加えるのは、ヴィヴィアン自身が新聞で追っていた人間の醜さの現れじゃんって思った
Hana

Hanaの感想・評価

3.8
ドキュメンタリーだけど、物語や流れがちゃんとしていてよかった。
ヴィヴィアンマイヤーって人物の面白さ、興味深さ、不思議さ
この写真をみつけ、世界に広めようとした監督の人めっちゃすごい。根気強すぎる。
2013年のジョン・マルーフ監督作品。ある青年がシカゴの歴史を知るためにオークションで偶然落札した古い写真のネガをネットにアップすると思わぬ反響が。調べてみると、その写真家は、既に故人の無名の乳母だった。その青年自身が監督として撮影した一風変わったドキュメンタリー。

素人目でも、その時代の空気感をそのまま切り取ったような構図の美しさには目を見張るものがある。彼女の死後、あらゆる写真家が絶賛する中、なぜ彼女は15万点以上という膨大な作品を残しながらも世間に発表しなかったのかと疑問が起こる。非常に興味深い。

生前を知る人たちは皆一様に彼女を『変人』と呼ぶ。乳母として働きながらも常にカメラを首からぶら下げて、いろんなものを撮影していくのだが、そのほとんどが町中を歩いてる人物。浮浪者、富裕層、白人、黒人、子ども、老人、全てをありのまま撮影する。

そして、ある時期から彼女は子どもに対して虐待をするようになる。一体彼女の中で何が変わったのか。生涯独身を貫いた彼女の抱えた孤独は何なのか。彼女にとってのカメラは何だったのか。謎が謎を呼ぶミステリアスな構図に引き込まれてしまう。

これは普通に写真集が欲しい。
明日までの配信期限ということを知って急いでみて、私自身も「ヴィヴィアン」を知るって、現実もオーバーラップしてきていいじゃん
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