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野火のkuのレビュー・感想・評価

野火(2014年製作の映画)
3.9
なかなかに衝撃的でしたね...。

内容は、日本軍の敗戦が濃厚になってきた、第2次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。1等兵の田村は、結核を発症したために部隊を追われて野戦病院へと送られてしまう。だが、病院は無数の負傷兵を抱えている上に食料も足りない状況で、そこからも追い出されてしまう羽目に。今さら部隊に戻ることもできなくなった田村は、行くあてもなく島をさまよう。照りつける太陽、そして空腹と孤独によって精神と肉体を衰弱させていく田村だったが……というもの。

今まで戦争映画は数多く見てきましたが、ここまで極限状態にいる兵士たちを観たのは初めてですね。戦地の状況も『地獄の黙示録』に出てくる最後の島のように、まさに地獄絵図で、自分が通る道に死体が転がっているのも、もはや当たり前です。

水も食料もなく、逃げる所もなく、ただ負けを待つだけの兵士たちがとても悲惨で、こんな生き地獄が現実でも起こっていたのかと考えると恐ろしいです...😨

また、この映画で凄いと思ったのは人が殺されるシーン。脳が飛び散ったり、四肢がもげる所もしっかり映しています。正直、スプラッター映画が苦手な人は見れないのでは...。90分という短い時間ながら強烈な印象を残した作品でした🤗
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