梅村

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うの梅村のレビュー・感想・評価

4.1
雑感です。2月に映画館でみた時はあまりよくわからなかったんだけど、3月にうちで16年一緒に暮らした猫が死んでしまって あれ、なんかあの映画の主人公と自分似てる と思った。映画の内容をようやくすこし理解できたように思う。猫が死んでしまったとき、悲しみや涙が想像してた程のものじゃなくて、冷たい自分に驚いた。でも猫が死んで数ヶ月経ったいま、ジワジワと感じることが増えている。
喪失や破壊などの0に向かっていく方向と、誕生や再生などの1に向かっていく方向があって、明らかに死は0の方向。喪失や破壊は心を丸裸に、0の状態にする。0になってそのままなのは死んだ方だけで、生きてるものはまた1に向かうようにできてる。それはもう生命のあるものの全体の法則だろうと思った。
死は心を丸裸にしてくる。厳しい。あと、死んだものはもう0のまま止まるのかと思うと恐ろしい気持ちになって、0のままの猫のことを考えると、悲しみでいっぱいになってしまう。25歳にもなって初めて死をこわいと本気で思えた。
梅村

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