人間の心の不安定さ、ゆらゆらした、自分でもどうしようもない感じ。画面いっぱいで終始表現されていた。
登場人物がとても丁寧にかつ奥行きをもって描かれ、先行きが読めないリアルさが冷や冷やする。
この映画は、破壊衝動に共感できるかどうかで感じ方が大きく違うと思う。自分のキャパシティを超えた出来事に予期せず直面した時の混乱。本当に強く生きるというのはどういうことか。
いろいろなことに鈍感になっていないか、愛をおろそかにしていないか、
自分に問いかけるチャンスをくれる。
今、観ておいてよかった。
心のひだを大事にしたい。