ぼぶ

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのぼぶのレビュー・感想・評価

3.6
妻が亡くなった。
最愛の妻だったはずなのに、交通事故に巻き込まれ、命を落としても少しも悲しくない。
妻との愛にすら、確信をもてなくなった彼は、自分の中の狂気をさらけ出す。

いつしか破壊という行為に取り憑かれ、身の回りの物を何もかも破壊していく。
そんな彼が、破壊し尽くした先に見たものとは…


なかなかにすごい映画だった。
もっと泣かせにくる展開とかなのかと思えば、狂気だらけ。
ファック連呼しまくるシーンとかあるけど、そのとおり、まさしく"ファック"な映画。
下的な意味じゃなく、クレイジーな意味で。

何かを捨てなければ、見えてこないものもあるのかも知れない。
ジェイク・ギレンホールの狂気の表現力は、本当に一級品だわ。
この人演技力もともとあるのに、狂気が更に神がかっているから、凄い。
眼力も凄い。

ただ彼じゃなかったら、見なかった映画かなー。
もっと煮詰めたストーリーだったら、良かったのかな。
曲の音量がやたら大きいとか、そういう演出面が良かっただけに残念。
カレン一家の存在が薄すぎる。

それでも、最後のほうは好き。
エンディングはありきたりなのが、これまた惜しいんだけどねw
ぼぶ

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