Idetan

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのIdetanのレビュー・感想・評価

4.0
破壊から再生

交通事故で妻を亡くしたデイヴィス。しかし涙が出ず、あまりにも無感覚になっている自分に気づく。「心の修理も車の修理も同じ事。まず隅々まで点検して、組み立て直すんだ。」義父の言葉を実行し身の回りのあらゆるものを破壊、分解して行く。
自販機会社の顧客担当カレンとその息子と出会う事で少しずつ心が解放されて行く。
そんな中、妻の残したメッセージが見つかり…

デイヴィスにとっての、破壊、分解とは自らの心の分解作業。
この作品は、多忙な現代人においてとても共感できるのでは無いだろうか。
日々の忙しさにかまけて、大切なものを疎かにしていないだろうか。見終わった後、自問する自分がいる。まず、無関心に気付く事。そこから全ては始まる。
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