のどか

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うののどかのレビュー・感想・評価

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妻を亡くした夫は、愛する妻を偲び悲しげに泣いて過ごすというテンプレを破壊してくれる映画。

ジェイク・ギレンホールの静かに病んでいく演技が良かった。妻が搬送された病院で自動販売機の商品が出てこなかったクレームの手紙に身の上を洗いざらい書いたことにより、顧客係の女性と親しくなるんだけど、「やばいよジェイク、病んでるよ、病んでるよ」と何度も口に出していた。平常な様から、漏れ出る病み。邦題みたいなしっとりした映画ではなく、もっと乾いた映画。

ナオミ・ワッツのリアルな老け込み方とその息子のリアルなセクシュアリティの悩みが良い。女の子も男の子も好きになるのはおかしいことではないし、そんな深刻にならなくても良いよね。

映画的な見せ方の映像はあまりなかったけれど、人間ドラマとしては面白かったかなと。
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