ムービーコップ

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのムービーコップのレビュー・感想・評価

5.0
簡潔にこの作品を語ることができないので長文失礼しやす。でもよかったら最後まで読んでね。

久々に自分の中で爆発した!革新的な作品!これ映画じゃない、実写化した小説を観た。


ジェイク演じるデイヴィス。ものすごく正直で純粋な男、それを売りにはしているが作中での奇行はその性格故のこと。
正直な性格の彼の感情は台詞になるが、彼の奥につまった心情というのは全て比喩表現で表されるというぶっ飛んだ作品。

特に印象を受けたのは、病院で精密検査を受けた際の結果で心臓がマイマイに喰われ、心臓の一部が欠けているというシーン。まずありえない話しなんだけどそれを真面目に描くコミカルさを感じる。

この映画って動きとか台詞が少なくてかなりスローな映画に感じるけど、デイヴィスの心情は心電図みたくビュンビュン動いている!


デイヴィス、ほんとにいい奴なんだろうな。奥さんのことは愛していたけど、結婚と同時に裕福になれてしまうイージーモードをお義父さんから提供されたんだよね。だから受動的な人生を送ることになって周りにも関心もたなかったんだよね。
それは奥さんとの思い出を分解してく時にどんどん剥き出しになってきたかな。別に彼はそんな生活を望んではいなかったと思う。


まぁ、最後にこの映画をざっくり言わせてもらうとね、この映画に取説とかないから導くものが全然ないからこそ見る人によってデイヴィスの感情とか変わるし映画の深みも変わってくる。そんな最初からラストまでオール比喩伏線映画でした!