三

世界一キライなあなたにの三のネタバレレビュー・内容・結末

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

夢の中の自分は前のままで自由に生きてるのに、起きたらそうじゃない現実を叩きつけられて生きていく。
半年間の猶予が、永遠に変わる。
ハッピーエンドな普通の映画ならそうなんだろうけど、これはそうじゃなくて。
ウィルにとってはハッピーエンドだったんだろうけど。
周りにとってはバッドエンドに思えてしまうけど、ウィルの思う幸せを考えるとこれがハッピーエンドなんだと思う。

「シマシマの脚を誇れ」
っていう言葉が一番グッときた。

多分、自分がある日突然首から下がマヒでもう一生動くことはないとなったら生きていくことが楽しいとは思えなくなるだろうな。
こうやって自分の思い通りに携帯を触って、パソコンを触って、映画を見たり友だちとたわいもない会話をしたり人と働いたり喋ったりすることが出来なくなったら、生きてる意味を見出せんくなるだろうな。

それでもいいからと生きてほしいと願う周りの人と、
それならいっそ死にたいと思う本人。
どっちも辛い。
三