イギリスの田舎の城下町で家族と暮らすルーは、少し奇抜なファッションと町が大好きだった。家族は皆失業中で、頼りはルーのカフェでの賃金だけだったが、そのカフェが閉店する事になってしまった。急遽探した次の働き口は、事故による骨髄損傷で寝たきりとなってしまったウィルを彼の自宅で６ヶ月間介護する仕事だった。以前は実業家として成功し、仕事もプライベートも充実した生活を送っていたウィルだったが、寝たきりになってからは日々を無気力に過ごし、ルーにも冷たくあたっていた。はじめはそんなウィルに反発していたルーだったが、お互いを知るようになって徐々に二人の距離は縮まっていく。そんなある日、仕事期間の６ヶ月が終わるとき、かねてよりウィルは安楽死する計画だったと知る。
なんでも思い通りになる生活が急に奪われたら。
現状に納得して、生活を続けることができるだろうか。
いつでも、昔だったらと比べてしまうのではないか。
これはウィル個人の話であり、他の人に決して置き換えることはできない。
そしてこういう現実が映画だけでなく本当にあることも事実だとは思う。
否定も肯定もできないけれど、考えさせられる。
少し、ロマンス要素が強すぎて、シビアな話が軽いハッピーエンドに流されそうになるところが気になる。
