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世界一キライなあなたにのlolのネタバレレビュー・内容・結末

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

エミリアクラークの演技が少し気になる。感情表現が大袈裟に感じた。
 ウィル役の方は障害の苦悩みたいなのは全く描かれてなかったので、普通の男女の恋として、金持ち王子と貧しい下層民の憧れの恋みたいな王道に感じた。(イギリスが舞台だから一層それは感じた。)
 あと、引っかかったのはウィルは障害を負って以前より不幸になり、それが物語の終わりまでも克服できなかった。つまり、結局ルーは本当の意味でウィルに希望を与えることは出来なかったし、改善策を打ち出すことも出来なかったということ。
 ルイーザはひと時の甘い思い出を作っただけで、自己満足のために働いていたとも取れる。パトリックとの繋がりはどれほどだったか分からないが、7年も連れ添ったのに、金持ちに惹かれたと取れる。つまり、ルイーザは画面上では明るく、優しさに溢れた人に見えたが、自分の欲を優先してるようにも見える。
 あと、ウィルとルイーザがどれくらいお互いを愛せていたか分からない。つまり、ウィルは事故前の本当の自分でも恋していたのか。ルイーザはなぜ恋をしたのか、髭を剃ってイケメンだから恋心が芽生えたようにも思える。
 それと、体が不自由な障害を持った人相手に一方的にキスをしたりするのは良くないことだと思う。これは映画だから許されるけど、介護職についてる人など、自分の欲を満たす道具として障害者を見るような間違った倫理をこの映画で得ないで欲しいと思った。
 あと最も重要な点として、ウィルが健常者に見えた。つまり、障害者には全く見えなかった事は大きなミスだったと思う。
 終わり方もルーの新しい人生を祝福するような感じで、物語が終わって何も生まれてないことに気づく。
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