ちはな

カリートの道のちはなのレビュー・感想・評価

カリートの道(1993年製作の映画)
3.8
冒頭に結末を観せるやり方で
「アル・パチーノ 死ぬな・・・」っていうのをわかった上で進むストーリー

デ・パルマ作品らしい『アンタッチャブル』にも観られた男の美学を感じます

30年の服役を親友弁護士に助けられ5年でシャバに戻ったカリート
服役中に環境は変わり 生きずらいと感じた彼は 足を洗いかつての恋人とのかたぎの生活を夢見るようになるが・・・

悪党なりにも 「仁義」を通してきたカリートにとって 秩序の乱れや仲間の裏切りには 怒りと言うより やるせなさみたいなものを感じたのだろう
一気に足を洗うのではなく 彼らしく借りた恩を返してからだったり相手の為でなく 堅気になると決めた自分の為とはいえ 情をかけたことがラストに繋がる切なさ( ノД`)

イカレた弁護士役のショーン・ペンがここでも怪演(つーか 何?あの髪型 あれじゃなきゃ駄目なの? 笑ろでまうんですけど)

無駄にドンパチやるシーンはなく 必要最小限
それでも 裏社会の怖さを十分に表している

ちょっと長めだけと 全然気にならず やっぱり アル・パチーノってこういう役上手いなぁと再確認
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