AtushiMachida

カリートの道のAtushiMachidaのレビュー・感想・評価

カリートの道(1993年製作の映画)
3.9
まったく違う話だけど、まるでスカーフェイスの続編のような作品に思えた。スカーフェイスではイケイケの野心あふれる若者を演じていたアルパチーノがこの作品ではもうあんな世界は懲り懲りとギャングの世界から抜け出そうと演じている。人間は年齢を重ねると丸くなる。大切なものも変わっていく。いいオジサンになって、人生の大切なものを見つけた男は、それに向かって進もうとする。しかし過去の友人や過去の環境がそれを許さない。人生とは周囲の人間や環境にいかに影響されるかがわかる。逃げるアルパチーノに「早く逃げて!早く!早く!」とドキドキしながら心の中で叫んでいた。そのくらい、後半はハラハラドキドキの展開。

アルパチーノのマフィア映画はマイケルを演じたゴットファザーが好きだけど、この映画も良かった。それから、ショーン・ペンのクズ弁護士っぷりも憎たらしくて良かった。

あと当時のニューヨークでいかにイタリア系のマフィアが恐ろしかったかというのも、この映画を観るとわかる。
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