AtushiMachida

ドント・ブリーズのAtushiMachidaのレビュー・感想・評価

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)
3.7
【返り討ちジジイ】
泥棒に入った家の主が最強だった。という設定に興味ありでした。盲目の元軍人の爺さん。どっちが被害者か分からない設定も良かったと思います。ちょいちょいドキッとさせられるシーンがたくさんあって、ホラー系のムービーとしては楽しかったです。

【みんな加害者で被害者】
それぞれの立場は違うけどみんなが加害者であり、被害者です。例えば、泥棒に入られた爺さんは可愛そうな被害者だけど、とんでもないサイコパス野郎です。100%の善人もいなければ、100%の悪人もいない。それを振り切った形で見せてくれている。そんな感じを受けました。

【デトロイト】
デトロイトが舞台ですが、あの街のイメージは完全に犯罪都市。廃墟となった家々が立ち並び、窓ガラスが割れた建物に描かれた落書き。かつて繁栄の象徴だった郊外の住宅地は人もまばら。そこが舞台というだけで、この映画の設定が成立してしまう。日本にこんなに分かりやすい都市はありません。そう考えるだけで、アメリカって凄いな(良くも悪くも)と思ってしまいました。
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