前半、80年代後半の東京の成熟しきった都市っぷりに涙が出た。私が生まれる前からこの街はこんなにも都市だったのかと。後半のノスタルジックな漁港の田舎町との対比も良い。
ヴィジュアルがとにかく素晴らしい。バブリーな都会の部屋、パープルの絨毯に白い家具、木製のものは無くて全てプラスチック。衣装も最高で、赤いワンピース、青いジャンプスーツ、白のつなぎ、灰ピンクのセットアップパジャマなど、意図してないかもしれないけどめちゃオシャレ。憧れた。
少女と青年の交流を描かれていて、この時代だしもしかしたらだんだん性的な感じになっちゃうのかな〜と思ったら全然そんなことなくて安心。この映画には女の裸が何回か出てくるけど、全て性的な目線が皆無でめずらしいと思った。