ゴンドラの作品情報・感想・評価

ゴンドラ1987年製作の映画)

上映日:2017年01月28日

製作国:

上映時間:112分

3.8

あらすじ

話高層ビル街の上空。ゴンドラに乗って窓を拭く青年・良。窓ガラスの向こう側は彼にとって音のない別世界。眼下にはミニチュアールな都会の光景が広がりノイズが波の音に聴こえ、彼の目には幻の海が重なる。11歳のかがりは、母・れい子とふたりでマンション暮らし。離婚した母は夜の仕事で忙しい。母子の魂は断絶し、互いに孤立している。いつも個食のかがりの孤独を癒やす遊び相手は、二羽の白い文鳥しかいない。父の幻影と”…

話高層ビル街の上空。ゴンドラに乗って窓を拭く青年・良。窓ガラスの向こう側は彼にとって音のない別世界。眼下にはミニチュアールな都会の光景が広がりノイズが波の音に聴こえ、彼の目には幻の海が重なる。11歳のかがりは、母・れい子とふたりでマンション暮らし。離婚した母は夜の仕事で忙しい。母子の魂は断絶し、互いに孤立している。いつも個食のかがりの孤独を癒やす遊び相手は、二羽の白い文鳥しかいない。父の幻影と”記憶の痛み”が時折かがりを襲い、音叉の響きに耳を澄ますこと でかがりは自分の心を落ち着かせ、調律した。ある日、鳥かごの文鳥が激しく争い一羽が傷つく。瀕死のチーコを両掌に抱きとり茫然自失として立ち尽すかがりを、窓の外を降りてきた窓掃除の良が目撃する・・・そして・・・

「ゴンドラ」に投稿された感想・評価

才能の片鱗さえ感じさせない愚作中の愚作 伊藤智生「ゴンドラ」

あろうことか最近この作品がデジタルリマスター版とかになって世に出回っるという事態が起きていたそうです・・

この作品で監督ヅラしている伊藤某なる得体のしれぬ輩。
智生という名ならトモオと呼ばせれば良いものを勿体ぶってチショウなどと呼ばせておりました。
この者は「ゴンドラ」などという自己中心スライドフィルムで金を取って上映しており、その上尚、名監督森崎東のいかにも愛弟子みたいな経歴を図々しく示しておりました。
まあ誰が何をしようと気に入らなければ無視しとけばいいのですがこと映画になるとしかも森崎東という貴重な名を無神経に引き合いにだすとなると黙ってられるのが映画に「漬け」られた者のサガ。
アメリカでも80年代にブライアン某によって撮られた一部のカルトファンの支持を集める下品なフィルムがハワード・ホークスとベン・ヘクトに捧げられるという恥知らずな事態が顰蹙を買っていたものですがこの伊藤某の暴挙はそれ以上に罪深いと公開当時しみじみと感じたものです。
断言しますが観る価値などございません。
パッケージが何となく気取った知る人ぞ知る、みたいなムードを醸しておりますが完全なハッタリですのでご用心を
po

poの感想・評価

3.8
下北沢トリウッドにて。
30年前の作品。
服装や音楽が、ちょうどまた一周して今の人に好まれそうな感じ。
木内みどりの最後のシーンの服など、今着てもカッコよさそう。
演出がその時代っぽくて、前半の都会のシーンではちょっとうーんという感じだったけど、後半の青森パートはストーリーが進むのもあり、すごく引き込まれました。
下北半島の崖など素晴らしく、改めて、自然の景色は不変なのかなぁと。
都会の母親と田舎の母親の対比がステレオタイプではあるのだけど、主役の少女かがみちゃんの心の動きの描き方が素晴らしく、伝わるものがありました。
幼いころの愛情にまつわる出来事は、どんな人にも大きな影響を与えるなぁと改めて。
きよこ

きよこの感想・評価

4.0
劇場入り口で監督がお出迎え。肉厚の温かい手での握手。超びっくり( ☆∀☆)有名なAV監督であり、会社社長なのに、新作を作りたくて全てを捨てて始動したいとのこと。なかなかクレイジーだ。60になり思い立ち、もっとしたいことをするらしい。なんて夢のある大人(#^.^#)
少女は近所に住んでいる不登校の女の子だったらしい。撮影中も、ずーっとあのツンとした態度だったみたい(笑)



終始台詞は少なく、音楽と映像、沈黙を切り貼りして作られるカオス。時々見える幻想の世界。夢と理想が刷り変わり、現実逃避の旅に駆り出される。感性を研ぎ澄ましてさらに観入る。少女の野太い声が徐々に妖艶な声に感じるのも、隠れた仕掛けなのか。

衝撃的なプールの赤
シャワーシーン
雨に透けたシャツ
田舎の火焚き風呂のシーン

今では規制されて映倫に違反するかもしれないが、ちっともエロくなく、美しく微笑ましく感じたのはなぜか。

バブル時代の無味乾燥な世の中と、田舎の美しい景色が対比されて、優しい青年と少女の旅がすーっと胸に染みる作品に仕上がっている。


一本しか撮ってないとは思えない秀逸な才能だ。次回作が楽しみ。
誠治

誠治の感想・評価

-
師が一番上手い女優と言う木内みどりさんのFacebookで情報を得、鑑賞。
初監督で、力が入ってるのか前半全てのカットにクレーンやらフィルターなど工夫有で少し疲れる。
それもあり、途中で撃沈し採点不可
NOCCH

NOCCHの感想・評価

4.5
30年前に公開された作品のリマスター版によるリバイバル上映。
説明過多な、いまの映画とは対極な作りで頭を働かせながら鑑賞。

丁寧に描かれる”孤独”と”繋がり”の物語。
ちょっとしたワンシーンから、背景が想像されるシーンがたくさん。登場人物それぞれが深みを持って描かれていて、とても素晴らしかった。

主演の女の子は役者ではなく、実際に不登校だった女の子が起用されていたり、シーンの描き方も今なら難しいだろうなぁと思うところが多々。

単調に思えるシーンが何箇所かあるんだけど、観終えた時にそれぞれの意味を想像したくなる。

都内での上映が年内は今週末までだったのでギリギリ間に合ってよかった。
年明けにまた上映があるかもしれないらしいので、その際にはまた観に行きたいし、パッケージ化も実現して欲しいなぁ。
下北沢にて。

友達に誘われて鑑賞。
30年前に撮影された映画らしい。

親の離婚が原因でらしくない女の子。
その冷めた目付きと言葉使いでどんなにその子の心に傷が深いか。。。
青森から上京して窓拭きを職業とする青年。
高層ビルから下を見下ろす時にいつも故郷の海を思い出す。。

なんとも切ない映画でした。

望郷の想い。。。2人それぞれ、親との確執。。。

是非観て欲しい
あーる

あーるの感想・評価

4.0
‪今年リバイバル上映してから、ずっと気になっていた作品をやっと鑑賞。

とにかく主演の少女が素晴らしすぎる。この子自身の抱えているものが、この映像の中でそのまんま表現されているようで、全ての描写が生々しい。

あらすじを説明するとどうってこと無さそうなくらい単純なのに、映像を観ることによって心情が伝わってくるという手法。ぶっきらぼうで揺れる画面で反射する姿で不調和音で、余計な説明なく控えめなセリフ。その画だけで言いたいことを表現していることで、余計心に響いてくるんだと思う。

かがりちゃん母と窓拭き青年良の母、ふたりの母親像が全く対照的なのも惹かれるところなのもしれないと思った。
呑芙庵

呑芙庵の感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

デジタルリマスター版?なんか綺麗なので観た。

高層ビルの窓拭きシーン、見降ろして地上が海になる瞬間は、色が劇的に変わるのでハッとして美しかった。ただそこがあまりにも美しかったのと、鳥の死が美しかったので、(ちなみにあの鳥ってチーコだけどつげ義春関係あるのか?)その画面だけで満足してしまい、それ以外の視点人物少女で世界が揺らぐようなトランス的撮り方の多用に若干食傷してしまった。
序盤のプールのシーンとか今じゃ絶対撮れないだろうな
田舎パートが素晴らしかった、特に船作るとこ
mura

muraの感想・評価

4.6
伊藤智生というよく知らなかった監督の30年前の、そして唯一の作品が話題を呼んでいて、監督のトークショーもあるってことで見に行った。

で、驚いた。こんなに面白い作品が、そして監督が埋もれていることに。

バブル全盛の頃。小学5年生の少女は派手な母親とふたり暮らし。夜はいつもひとりで、マンションの部屋にこもる。初潮を迎えるが、そのことを母親に告げない。ひとり大人になることへの葛藤を抱える。一方で、飼っていた鳥が死ぬが、死というものを受け入れることもできない。そういった不安定な気持ちが続くなか、ゴンドラに乗ってマンションの窓を清掃する青年に出会う…っていった話。

音叉、メトロノーム…揺れるものが配される。水中を通してであったり、ガラスを通してであったり、映像も揺れる。不安定な心情を煽るかのように。バブルという社会情勢を反映させてもいるのか。

でもこの「揺れる」感覚が、最後は反対に安定をもたらす。波や舟が少女の気持ちを癒していく(僕はそう理解した)。

新宿の高層ビル群(まだ都庁はない)から津軽の寒村へと、ふたりは対照的なふたつの舞台を移動する。あくまでも当時の話ではあるが、同じ日本でありながらこれほどまでに違うのかと驚いた。

で、生理の血が東京のプールに流れるところから始まり、鳥の死体を津軽の海に流すところで終わる…めちゃくちゃ面白い。

映像が美しい。太陽の使い方が素晴らしい。そして津軽はもちろん、東京も美しい。

だからということもあるが、少女は東京にもどっても生きていけるだろうなと思った。生きる勇気を与えてくれる作品。

トークショーが面白かった。主人公の女の子は監督の近くに住んでいて、当時は学校に登校できていなかったと。その子を50日間連れまわしての撮影。その後中学校には通い、都内の超有進学校に入学したと。

映画にはその子の生理や入浴のシーンが出てくる。この描写は今では難しい。そのことを映画館主とふたりで、撮影技術は進歩しているのに写せるもの、描けるものが限られるようになった、これはおかしいと語っていた。

監督は2作目を考えていると。期待したい。で、応援の意味も込めてパンフレットを買った。
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