福福吉吉

ダイバージェントNEOの福福吉吉のレビュー・感想・評価

ダイバージェントNEO(2015年製作の映画)
3.0
5つの属性に分けて管理する世界で、どれにも属さない「異端者 (ダイバージェント)」の女性トリスは「博学」の指導者ジェニーンの陰謀により両親を殺害され、危険分子として「勇敢」の兵士たちに追われていた。その一方、ジェニーンはトリスの生家から謎の箱を手に入れる。その箱には代々「無欲」に伝わってきたものであり、その箱を開くことができるのは異端者だけであった。ジェニーンは異端者を捕獲し、箱を開けさせようとする。

前作「ダイバージェント」と内容が繋がっています。

ストーリー前半はトリス(シェイリーン・ウッドリー)が「勇敢」の兵士たちに追われる展開が続き、アクションが多いものの進展が少なく、また、トリスがジェニーン(ケイト・ウィンスレット)に操られた仲間を殺害したこと、両親を救えなかったことに苦しむ描写が多いので、陰鬱な雰囲気が続き、観ることが辛かったです。

ストーリー後半、トリスがジェニーンの元へ出向いてから面白く感じました。人間関係の変化に面白みを感じましたし、謎の箱を開ける試練の映像も印象的でした。また、仲間のフォー(テオ・ジェームズ)たちが大挙して助けに来るシーンも熱いものがありました。謎の箱の中身は予想を超えないものだったので残念でした。ダイバージェントの能力を考えれば当たり前の気がします。

前作で触れられなかった「高潔」「平和」の派閥をストーリーに絡めていましたが、あまり必要性を感じませんでした。

前作の疑問だった「無派閥」の人の存在ですが、やはり集団になっていて、リーダーまで存在していて見事に5つの役割分割の意味が形骸化していて笑いました。

前作ありきのストーリーなので、単体としては楽しみにくいと思います。前作の続きとして観れば、ラストに盛り上げて決着しているので面白いと思います。

鑑賞日:2022年12月8日
鑑賞方法:BS/CS ザ・シネマ
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