Ritz

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分のRitzのレビュー・感想・評価

3.2
【Get Wild】

出演者は1人だけ。トム・ハーディの独壇場でおくるノンストップワンシチュエーションムービー。

86分、ただひたすらにハイウェイを疾走するトム・ハーディをみつめる映画。カーチェイスなどは一切なし。目的地に向かう姿を淡々と映すだけ。その最中の車内での出来事を描く。

彼は一体何者なのか、そしてどこに向かうのか?鳴り止まない着信音が車内にこだまする。次から次へとひっきりなしに掛かってくる電話。顔の見えない相手との会話によってそのベールが少しづつ姿を表し謎が徐々に解明されていくという構成はなかなか面白かった。

しかし物語中盤以降の中だるみ感が若干歪めずワンシチュエーションの難しさを再認識、緩急をつけ難い場面設定もあいまって少し退屈に感じてしまうところもあった。それにしても86分をひとりで走りきったトム・ハーディの演技力には圧巻の一言。
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