ほおづき

おんなのこきらいのほおづきのレビュー・感想・評価

おんなのこきらい(2014年製作の映画)
4.0
もてる女子
もてない女子
もてる男子
もてない男子
で、意見がぱっきりわかれそうな映画だった。。。。

「かわいいは正義」だけを信条に、周囲の男性にちやほやされながらも本命には相手にされずに強がって生きる女の子の本音を描いた物語。

正直いい映画だったなぁとは思いにくいけど、とにかく主人公の人物像がすごく良かった。自分をかわいいと勘違いできるくらいにはかわいいが絶賛する程かわいくもない、そのくせ男には媚びてちやほやされてるっていう
女子に嫌われそうな主人公像が凄くよく作りこまれていて序盤は一気にのめりこんでしまった。

上下の合わせ方が絶妙にセンスの無いファッションセンスや、重くてウィッグみたいな嘘っぽい髪型、肩のレースがいつも歪んでいて細部に気を遣っていないところや、男性に媚びていそうでも実は仕事熱心なところ、そんな「かわいいは正義」を武器としてはいるけど本当はそれも作られた自分なんだというところがこの主人公の魅力として最高だった。


ただ、摂食障害を患いながらもちやほやされることでしか生きれない女子が鉄のハートで一点突破していくおはなしかと思ってわくわくしてた序盤の展開をよそに、結局そんな女子にも隠れた一面もあるんだよ的な感じに弱弱しくめんどくさい感じに変貌していく姿には、正直コレじゃない感を感じてしまった。

デザイナーの男がなんだかんだ結局主人公にやられちゃってるあたりからがあんまり好きじゃない。
あの男も、最初の姿勢を貫いてほしかった・・・

序盤の展開から想像してたのはそういうんじゃなかったぁ・・・
やっぱりかわいいは正義だったを貫くのを観たかった~w


それでも、日常会話やしぐさや服装からそこはかとなく感じさせる人間関係や、セリフでいちいち説明しないで人物描写を見せるのはほんとによかった。