EmiHirota

ギヴァー 記憶を注ぐ者のEmiHirotaのレビュー・感想・評価

ギヴァー 記憶を注ぐ者(2014年製作の映画)
3.8
自分がこの映画の世界で生まれてたのならば
赤ん坊の頃の選別で殺されてるかも

サクッと観れる長さ
記憶 恋愛 仕事 
選択の自由のない世界
全て自分で選べず他者に決められた通りに

毎朝の薬投与で感情を抑制するから
感情がなくなる

その世界楽でいいなって
一瞬思ってしまった

感情もないし

仕事も決めてくれるし

とにかく苦しみ憎しみ不安という感情が
(人を愛する、楽しいなどの感情も)
ない代わりに自由はない

どっちがいいんだろう

自由だけど
悲しみ不安、憎悪、差別、階級がある
自由に人を愛する
好きなものを食べる、
好きな服を着る
自由に旅行する

感情がないなんて生きてる意味はない
って言ってた

たしかになんで生きてんだろって
思うかも
薬ありきで成り立つ世界で
薬を投与しなかったら
死にたくなるか
主人公みたく逃亡するだろう

そんな世界なら生きる意味はないかも


悲しみも苦しみも
自由を得るにはつきものならば
それは受け入れなければ

しかし悲しみを味わった者が
この映画のような世界を願う気持ちは
少しわかる

喜びを味わいにくい人もいるから

だからどっちの世界がいいかは
わからない
人による

この映画の世界が完全なる悪とは
言い切れないと思う

とにかく生きてることに
感謝したくなった
EmiHirota

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