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人生は小説よりも奇なりのlemmonのレビュー・感想・評価

人生は小説よりも奇なり(2014年製作の映画)
4.0
幸せいっぱいなオープニングから、速い段階でなかなか心配になる展開に🥺。
主人公2人はゲイカップル。
しかも2人ともおじいちゃんと言って良い年齢になっている。

ところどころの居た堪れなさと、
ほんの一瞬でも感じ取れる幸せ。
絶妙な人生の悲喜交々を織り交ぜながら、
物語は展開。悲に重点が置かれながらも、
伝えたいのは喜なんだろうなあというのは
何となく伝わる。

本作、この何となく加減が好みだった。
周囲の人たち、とりわけジョンリスゴー演じるべんおじさんの甥一家、それも血の繋がりの薄い妻と息子との関わり方が良かった。
苦味はあるけど。
妻役のマリサトメイは素晴らしかったなあ👏。

本作、94分と短いのに、
余白の取り方が巧みである。
展開が早いがしっかり見せるところは時間を置いており、抱きしめたり、噛み締めたり、その時間が愛おしく感じられた。
動かない少年。次には少女との併走🛹。
あ〜いろいろと想いを馳せてしまう。

素敵な作品でした👏。
じじい同士の恋愛も映画になるのだ👍。
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