プテラノドン

地下に潜む怪人のプテラノドンのネタバレレビュー・内容・結末

地下に潜む怪人(2014年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ホラー映画に何を求めるかで評価は変わる。
発生した怪奇現象や、襲ってくる者の正体が知りたい人には、正直微妙。
ひたすら「怖い」というポイントだけを追求するなら、この映画は最高。

まず逃げ道のないほぼ一本道の狭路というシチュエーションが怖い。不気味な歌声や叫び声も、洞窟という特殊な閉鎖空間によってどこで響いているのか、どこまで迫っているのかが全く把握できず、登場人物たちと一緒にパニックになれる。 

そして謎解きやギミック、怪奇現象も一つ一つ不気味で、最後までなんなのかわからないのが没入感があって良い。
個人的には途中で幽霊や化物の正体がわかったり、攻略法がわかってしまうと途端に怖くなくなってしまうタイプなのでここが本当に良かった。

そもそも映画のポスターが若干のネタばらし
(後半は降っているようで登っている)になっているというのも面白かった。

ホラー映画以外だと「解釈はおまかせします」的な部分が多すぎると腹が立つけれど、結局ホラーは「怖い」ことが正義だと思ってるので、最後までタネ明かしや解決もなくゾクゾクとした不気味展開が続くのは個人的には好きです。

映画の作りとしては一応モキュメンタリー風ではあるけど、画質とかそこまで徹底してる感じもしないのであくまで演出ですね。

あと、全くの別ジャンルなのに題材が似てるだけでインディ・ジョーンズと比べて批判してる人多すぎです…。