Mami

地下に潜む怪人のMamiのネタバレレビュー・内容・結末

地下に潜む怪人(2014年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

まずいきなりのネタバレ?だが、別に地下に潜んでいる怪人に襲われる映画ではない。邦題は内容とは非常にかけ離れていると思う。錬金術師ニコラス・フラメルが残したという石を手に入れるために、(よせばいいのに)傍迷惑な学者がカタコンベの普通では入れない区域に立ち入ろうとし、同行した撮影係、ガイド、来るつもりがなかったのに結局一緒に行く羽目になったもう一人の学者、などの人々が酷い目に遭う。カタコンベという非日常空間で、来た道が塞がれたり、消えたりしてこっちに行くしかない!という道が這って進むしかないような狭いトンネルだったりして、閉所にいて出られない恐怖を味わうことができる。が、後半に行くにつれて各人の罪の意識が具現化した化け物に襲われるみたいな展開になっていってしまい、最近のよくできたお化け屋敷に入り込んだ客のリアクションを見物しているような気分になってしまった。前半のノリのまま進んでほしかったな、と個人的には思う。IMDbのトリビアによるとダンテの「神曲 地獄篇」との類似が見られるそうである。
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