shinobu

コングレス未来学会議のshinobuのレビュー・感想・評価

コングレス未来学会議(2013年製作の映画)
3.9
なんじゃこりゃ!凄すぎるわ。
全然情報知らないで観たからびっくりした。昨年、シアター・シエマって映画館で宮台真司さんと辛酸なめ子さんのトークショーがあって宮台真司さんが薦めておられてて、いつか観たいと思ってたんですが忘れていました。

お話は実在の女優ロビン・ライトがロビン・ライトを演じ、ハリウッドの映画界を揶揄したようなメタ構造の映画なんですが、物語の中盤からぶっ飛んだサイケデリックな映像になって何が現実か何が虚構か分からなくなりグチャグチャになる。

監督のアリ・フォルマンの前作「戦場でワルツ」も強烈だ。
アニメを使ったドキュメンタリーでラストは直視するのが辛く厳しい衝撃的な作品だった。

もしこれから観ようとする方がいらっしゃいましたら何も情報を入れないで観てほしいのでここではあえて書きません。

「コングレス」を観てふと思い出したのが、ブルースリーの「死亡遊戯」。
「死亡遊戯」はブルースリーが亡くなった後に追加撮影をして無理矢理1本の映画にした作品である。
そして「トータル・リコール」。
「トータル・リコール」はシュワちゃんが電車に乗ると「旅行の記憶を売ります」というリコール社の広告を見付けるとこから始まり何が現実か虚構か分からなくなる話だ。

何が現実か虚構か。
これはSFでは結構よくある話だと思う。
映画で言うと「マトリックス」や「インセプション」もそんな話だった。
しかし「コングレス」はもっとリアルな感じがした。

後は映像だけだけど「トゥモロー・ワールド」と「イエローサブマリン」。

劇中で凄く美しいシーンがあるんだけどそれも書かないでおこう。
感動したのがロビン・ライトが歌うボブ・ディランのカバー「フォーエバーヤング」。
サウンドもカッコ良いし、流れる場面も凄いしぜひこの場面でも観てほしい。
Apple Musicでサントラがあったから聴いてしまいました。素晴らしい。
shinobu

shinobu