のんchan

ブロークン 過去に囚われた男ののんchanのレビュー・感想・評価

4.2
くたびれた初老の男の人生。何十年も振り返ってばかりいたけれど、前を向くと決めたラストはジーンと来る💓

実は再鑑賞。レンタル開始直後に観ていた...というかその時は良さを見出せず(Filmaスコアが低目なのは初見だとそうなりがち?)若干早送り気味で観たような💦ところが今回はめちゃくちゃ心に沁みた🥺

アル・パチーノ(当時74歳)が等身大の老いも見せ、といっても蕩けるほどに枯れ加減が素敵🥰声も良くて、なんかスペシャルな気分になったわ✨


マングルホーン(パチーノ)は動物好きで孫を溺愛しているが、仕事で成功している息子とは不仲。鍵屋🔑を細々と経営しながら孤独な一人暮らし。愛情深いのだが、気分屋でもあり、気持ちを表すのが下手。そして短気で怒りっぽいところがあり...

《息子が生まれた時は嬉しさで気絶💗》した人間臭いエピソードは後に語られるが、息子に面と向かっては、愛のない結婚をしたと言う。
妻は出て来なく、離婚しているのだと受け止めたが、そこら辺は曖昧で観た者任せにしているのかも。
なぜ愛がない結婚をしたかは、結婚前に至上の愛を感じたクララという女性がいたから。

未だに想い続け、宛先不明で戻ってくる手紙を書き続けている。男の人って過去の、それもごく若い時の恋愛に縛られがちだと思う(女は過去は振り返らないけどね、私だけ?)

毎週金曜日は銀行に出向くが、それは受付係ドーン(ホリー・ハンター)が目当て。
ある時、ドーンの方から歩み寄るのに、クララを忘れられずドーンを悲しませる。

74歳ってどうだろう?なってみないと解らないけど、歳を重ねたからと言え、愛する人を想う感情って変わらないのでは⁉️
マングルホーンは特にロマンチストなんだけど...人生のやり直しって年齢で決め付ける必要は無い‼️って思える。

かなり地味だし、大きな変化は起きないので、万人向けじゃない。けれど、こんな男の気持ちを察してあげられる大人にオススメしたい💫

アル・パチーノとホリー・ハンターの熟練した演技が見どころです✨✨


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翌日にも観たくなり4度目を鑑賞し、スコアを再々上げました⤴️
かなりお気に入りに近いかも🥺ってか大好物になりました💗

◎パチーノが黄色いライオン🦁のぬいぐるみを抱いて息子に『友達のエレファント』っていうところ

◎孫と公園で話すアイスクリームや葉っぱや風船などの愛らしい話

◎ラストの息子への留守電が堪らない🥰

◎パチーノの左耳にはgoldのピアスそして太めのネックレス、全く似合うな〜💫
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