まさに、ど・ストライク!とにかくカッコいい!!
家の構図も画角も豊かな色彩も変態性も…ホント好み!
何より、オープニング&エンディング…お見事です!
ファスビンダー、引き出し多過ぎ!
ストーリーは…
意志と表象としての世界……?????
出ましたっ…ドイツの哲学もの😩
ただ映像に惹き付けられて進むにつれ、意外とシンプルかと…
ドイツ人は無いものを有るように、簡単なことを故意に難しく言いたがる国民性があるように思います。
よくよく観ていけば、"意志と表象としての世界"には何の意味もなく、作中でも「何のことだろうね」と言っている具合。
意外にも笑えるところもありコメディ要素も有りです。
全体を通して常にTV、ラジオ、レコード…と途切れることのない音が忙しい中、普通に物語が進んでいくのが面白い。まるで無関心であるかのように流れていく世間や社会そのもののようで…
作中で、ショーペン・ハウアー曰く、
『人間の存在は石よりも重要ということはない』
この言葉を用いて、戦争を知らない"第三世代"を愚かしいと嘆き、警鐘の意味を持って、命の大切さを訴えているのように感じました。
そして、6章により構成されていて、其々のタイトルが『トイレの落書き』風になっているところも面白い。しかし、残念ながら、視覚材料に対して圧倒的に日本語字幕が少ないのです。
ドイツ語が理解できれば…悔しさのマイナス0.1ポイントです。