らいち

ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブのらいちのレビュー・感想・評価

2.0
「こんなの映画と認めん!」は映画の多様性を否定してしまうことになるのか。1つ言えるのは、前作に続き映像作品として普通に面白くない。「ゴッド・タン」は好きだが、番組の特番でやってほしい話だ。映画にしたことで無駄な色気を出した分、逆につまらなくなった。これを劇場で観ることを楽しみにしているファンがいると思うと複雑だし、映像特典で、演者たちが「廊下での長回しシーン、凄いな!」としきりに感動するのを見て悲しくなる。本作の最大の魅力は劇団ひとりのアドリブだ。アドリブを軸に映画を作り出していく、その製作プロセスは斬新だし、強い可能性を感じる。但し、本作においては、その土台となる脚本があまりにも幼稚だし、低レベル。映画という高い入場料金を支払う以上「お笑いバラエティなんだからー」というノリはやめてほしい。ちゃんとした映画人が、アドリブという本作のプロットをそのまま継承し、本気で映画を撮ったら、とんでもない傑作ができそうな予感もするのだけれど。【40点】
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