このレビューはネタバレを含みます
静かに溜まりゆく怨嗟の念
作中、中年を越えなお生き残っているのは女性ばかり。(ドン・ペッパを除く)
「私はあなた達とは違う」といったロッコの妻はラストシーンの後、恨みを呟く老女達の仲間入りをしてしまうのだろうか。
相手ファミリーからの視点が無い上に実行犯の描写も一瞬。映画として明らかにしていないのだ。
結局ルイジやレオを殺したのが誰なのか、(ファミリーの中ではフェラーロの手の者と勝手に決め付けている)「事実」は分からないままあのラストシーンになだれ込み映画が終わる。
そしてタイトルを思い起こす先に広がる真っ暗な闇は何も答えてくれない。