そうねだいたいね

ストロボ・エッジのそうねだいたいねのレビュー・感想・評価

ストロボ・エッジ(2015年製作の映画)
1.6
高校の時に原作読んだけど全く覚えてない。いきなり告白シーンからの走り出しは勢いあって、「これからザ・青春映画を見るのか」という心構えをさせてもらい、そのままスピードダウンせず「私の青春に着いて来いや」と言わんばかりに、原作の端折る部分は端折って、テンポ良く人物の関係性を説明臭くない程度で見せる見事な出だし。スプリットスクリーンを活用してるのも漫画の1コマのようで可愛いし素敵。ただ、もう最初に言っちゃうけど、もはや情報だけの映画。テンポ良いオープニングが終わったらあとは説明台詞・描写のオンパレードで、登場人物にはリアルな感情が通っておらず、高校生が喜びそうなシーンだけで構成されたような感情の推移ガン無視の展開続き。少女漫画原作映画って被害者の会のシーンがよく登場するような。こんな奴らほんまにおるんかいな。てか蓮の年上彼女、雑誌の表紙飾ったモデルの癖に人前で高校生と付き合ってるの認めちゃう辺り芸能人失格やろ。知らんけど。バスケしてるシーン見てたら、そういえば俺は体育の時間みんな半袖なのに、1人長袖着て体育館の端っこで存在を消してたなという陰キャメモリーが蘇ってきた。仁菜子は蓮の肩で寝てるフリして駅を乗り過ごさせた後、階段で転けたフリして抱きつくのはあざと過ぎる。蓮もまんまと小悪魔テクニックに堕ちたという訳か。結局これ、島田紳助さんの「勝手に好きになっていいですか?」作戦やん。付き合いは申し込まず相手に好意があることだけ伝えて、相手が「自分を好きでいて欲しい」と思い込むようになり、好きにならせる心理戦。花火のシーン良かったけど、花火ってあんなに打ち上がるの!?実際どうなのか知りたくなった。これはもう『ファイトクラブ』のあのシーン以上に爆裂しとるぞ。後はいいや。