Scratchy

生贄夫人のScratchyのレビュー・感想・評価

生贄夫人(1974年製作の映画)
5.0
谷ナオミのさす傘に映されるタイトルバック、少女の小便をながめる行方をくらましていた幼児性愛の夫、灯籠立ち並ぶ亡き母の墓参りで拉致、彼岸花咲く山小屋へ監禁そして二度の脱走までが流れるようで、地獄めぐりに引きこまれる。そもそもカラスの鳴き声しか聞こえない石山でセックスしてても誰もいない、いると思えば強姦魔と心中死体なんだからほんとに魔境。坂本長利のすわった目、あれにつかまっちゃあ目が開くのも納得。叫びもせずなんでも言うこと聞きますといいつつも剃刀で襲うしたたかな谷ナオミさんが最後にはからだをうねらせてしまう。CUREの萩原聖人とかレクターに匹敵するカリスマの話で盛り上がりたい。心中未遂カップルがきてから対抗意識を燃やして共犯関係になっていくところも楽しい。白無垢着せて剃毛もけたたましい音楽がかぶせられる浣腸もうつくしく見せる上品さ。もーなにもかも完璧。
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