たけのこ

わたしに会うまでの1600キロのたけのこのレビュー・感想・評価

3.3
ああやっぱり実話ベースなんですね。
悪くなかったんですけど、締めがヌルっと終わった感じがしました。そのあたりが実話に基づいているというのなら納得はできます。

母親が死に、ドラックとSEXに逃避したけれど、これではいけないと一念発起し、八十八か所巡礼のようなイメージでしょうか。長い道のりを一人で歩いて回る旅に出た女性のお話。

本人のトラウマとか、ひとり旅の怖さとか、そういうものをちりばめながら見ていく自然の光景は美しく、見ごたえがあります。そこで出会う人もいろんな人がいて、良くも悪くもただ「出会った人」という感じ。そんなロードムービー的な映画としては楽しかったです。

ただし、長い距離を歩いて結局どうなったのか。という部分関しては、あんまりパリッとすっきりした結末が用意されていたわけではなく、おそらくそれが事実なのだろうとは思いますけれど、創作らしくあったほうが楽しんで見れただろうなぁとは思いました。過度な脚色には原作者NGが入ったんでしょうか。