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わたしに会うまでの1600キロのaccelcinemaのレビュー・感想・評価

3.2
PCTという米国の長距離自然歩道の一つを3ヶ月歩き続けたシェリル・ストレイドの自叙伝が原作。
自分自身に向き合う時間が増える“精神的な旅”の中で、母やこれまでの出会いについて懐古していく。

大好きな母
もっと向き合えばよかった夫
大切なことを教えてくれる友達
一時の感情で一夜を共にした人

愛とはなにかを考える時間。
まるでこの旅における全てのことが、自分自身を表しているかのように感じる。
徐々に汚れ、傷んでいく体。
確認不足で不必要な荷物。
サイズの小さい靴、新しい靴。
この旅のゴールは何を示すのか。

しんどい状況でもなんとかやってこれた自分もいるし、そんなときに当たり前のように誰かに助けられてきた自分もいる。
色んな自分に気づきながら、周りの存在についても気付かされる旅。

大きな展開や波がない分、面白味がある映画ではないかもしれないが、自分を見つめ直すきっかけを与えてくれるような映画でした。

荷物はちゃんと考えて持つようにします。
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