予告犯のねむみのネタバレレビュー・内容・結末

あの役、戸田恵梨香じゃダメ過ぎでしょ。
もっと貫禄がある人じゃないとキャラが合わない。

せめて彼女を使うならもう一人ベテラン刑事を登場させないと警察側の発言に説得力が無さ過ぎる。

戸田恵梨香が犯人に過去の自分を重ねていたけど、子供の頃と社会に出てからでは結構ハードルの高さが違うと思うんだよな。戸田恵梨香の弱いキャラも相まって綺麗事言ってんなあと感じてしまった。

内容としては、犯人たちの(というか主犯の)動機が思ったより個人的なことでそれまでの行動が目的ではなかて手段だったっていうのは新しいかなと。

ただ少し良い話にし過ぎた感じが否めない。
それでいて主犯以外の人物の背景が薄いから仲間の絆的な流れにも100%はついて行けず。

動機にもなったある人物についてのサブストーリーも取って付けたようで勿体無い。演技が素晴らしかっただけに勿体無い。

全体的に、途中までは戸田恵梨香以外に違和感なく楽しめたけどやっぱりラストに近付くに連れてちょっと尻すぼみだったかな。

もっとダークヒーローみたいな作品にするか、自分の大好きな映画「セブン」みたいに「世界には生きる価値がある」だなんて言わせないレベルのラストに持っていければ好きな作品だった。