ちちゃんちちゃんち

キャロルのちちゃんちちゃんちのネタバレレビュー・内容・結末

キャロル(2015年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

恋愛映画の皮を被ったロードムービー擬き。正直リプリーのあの軽薄さからは想像もつかないほどの骨太さよ。ロードムービー擬きって形容、我ながら天才かもしれない。ニューハリウッドでは最後には死ぬけれどすべての世俗的なしがらみからは解放された旅路で。反対に、西へ西へと走らせる車、海を、リベラルな時代を捉えることなく道半ばでNYへ戻るのはあまりにも象徴的でしょう。無責任ではいられないの!男ではないから家の内側に、元いた場所に囚われてしまう、そんなふうにも思えてしまうね ほんとうの西へと辿り着くまでに彼女たちそしてわたしたちが重ねる苦難を。ステレオタイプと実際の女性像の違和。男性の能天気さをあからさまに描いているのはまるでROMAとも通ずる 

かわよきおよふくはよきよきでしたがしょーみ全体的にはこのみではないですしかし観て後悔はしない色々と学ぶべき箇所を描き切った傑作だと思ひまするホリデエが恋しいシーズンに観るべき