ビーグルtheMovie

キャロルのビーグルtheMovieのレビュー・感想・評価

キャロル(2015年製作の映画)
4.0
時代の被害者であり現代にも続く同性愛への偏見という外聞のなかでも自分らしく生きようとするキャロルの苦悩、そしてまだ若く自分の恋愛や将来に対しても無邪気でいるテレーズの自我の芽生えと自立の過程、そのふたつが大まかな本作の視座となっている。つまり「同性愛」を描いていることは重要なパートとなっているが、それが目的でもなく、性別を取り払えば『ロミオとジュリエット』のようなシンプルな恋愛物語とも言える。
(中略)
物語としては同性愛をテーマにした作品であるのは違いないのだが、その手の映画に散見されるテーマ優先の内容ではなく、恋愛を軸にしてふたりの登場人物それぞれの視点から違った捉え方ができるようになっている。
抜粋:http://beagle-voyage.com/movie-revire-carol-2016.html