9月

キャロルの9月のネタバレレビュー・内容・結末

キャロル(2015年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

50年代のニューヨーク。映像、カメラワーク、美術セット、衣装、音楽、細部に至るまで全てが完璧に彩られていてます。そして2人のヒロイン。エレガントな既婚者キャロルとまだ若く他人に物事を左右されがちで、決定しきれないテレーズ。この2人に魅了させられまくります。

《エデンより彼方に》では既婚者のジュリアンムーアが夫の同性愛や庭師の黒人と仲良くなったがために悩まされている視点でしたが、このキャロルではそんな同性愛に視点を向けた刹那的な映像と多くを語らないセリフと仕草の描写が一瞬一瞬のカメラワークで表現しており「はっ」とする美しさです。

ストーリーの場面、幾つものキャロルとテレーズの視線とガラス越しの表情やラストカットはしゃれおつ〜〜!!という感じでとてもお上品な映画でした。

個人的にはもうちょっと登場人物たちの行動心理や心情を出して欲しかった。(そこが醍醐味なんだろうが)キャロルが拳銃出してきたときは昼ドラみたいだなぁと思ったり。ストーリーも突発的と感じた。

原作ではテレーズの心情が詳しく書かれているそうで、そちらも気になりました。
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