SuMiko

キャロルのSuMikoのネタバレレビュー・内容・結末

キャロル(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

この話は60年代くらい?の女性同士の恋愛物語です、胸が苦しくなりましたが、かなり難しいので万人にはお勧めできません。

同性愛に対し理解できない時代だからこそ、苦しむのだけど……偽りの自分を演じているのが苦しいというのも伝わるんだけど、自分勝手だよね!これでイラッとするひともいるだろうなって思うよ。
成功してる旦那と娘がいるのにそれ以上に何をもとめるのかとおもわれてもしかたない役がキャロルかな……
しかしそれでも偽りなく生きたい、だから女性を愛してしまう葛藤はなんとも言いがたい。
キャロルがあまりにも人離れしてるからこそ、テレーズは惹かれてしまったのかなって思った。
テレーズ自身もすごく可愛いけど、実際目指してる夢は写真家というこの時代ではすごく男性的な感じがしたし、タバコを吸いながら現像する姿なんて男らしさを感じたくらいだったんだよなぁ、両性的な魅了がある。

本当にイマイチスッキリしない作品、だがこれが、この距離が恋愛映画なんだよなぁと思いましたね。

映像がまたフィルムみたいですごくよかった。色彩も見事だし、前半と後半のコントラストも素晴らしかった。
ともかく主演の女性二人が本当に美しくて画面が眩しかった。
ケイト様は女神だし、ルーニー・マーラーも美しすぎて溜息がでるわこれ、目が離せない。

キャロルがタバコを吸うシーンのセクシーさがまたすごい。こんなにも哀しくセクシーにタバコを吸う姿がにあう女性がいるだろうかってくらい美しい。

だからこそ男性がほんっと誰が誰だか見分けがつかないほど脇役で、物凄く徹底されていた。

ラストはほんとすごい、この話の進め方は卑怯だなと思ったくらい。

マイノリティ映画のなかでは透明感があるので、嫌悪感無く見れるだろうし、結構おすすめではあるのですけど、最初にも書いたけどいかんせん難しくて万人受けできないところが残念かな……
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