愛のない結婚生活を送るキャロル。
恋人はいるが結婚に踏み出せないでいるテレーズ。
そんな2人がクリスマスシーズンのある日テレーズの働くデパートで出会い、一目見た瞬間から惹かれ合っていく…。
1950年代を舞台に描かれるラブロマンス。
互いの出会いにより小さく芽生えた恋がゆっくりと時間をかけて愛へと変わり2人のこれまでの生活・価値観へ大きな影響を与える。 ラブロマンスであり、2人の人間が自分らしく生きていく物語でもある。
映画全体の静寂な雰囲気の中に暖色が上手く使われていて、2人の静かに燃え上がる愛が光っていました。
構成と間の使い方が非常に上手い!!
特にあの終盤。
最初のシーンが最後には全く違う意味で捉えられ、あのラストへと繋がっていく…。
一瞬呼吸するのを忘れたかのように余韻に浸っていられるあの時間…。
鑑賞を終えて何時間か経った今でもあの余韻は鮮明に残っています。
あのラストをどう捉えるか…。
そして、なんと言っても主演のケイト・ブランシェットとルーニー・マーラ、美しいこと、美しいこと。
見惚れ、ため息の出る美しさ。
彼女たちの視線、眼の動きがとても美しく一つ一つの動作が上品で少しの触れ合いにも熱を感じられる。
2人の魅力と演技力に酔いしれた2時間。
女性同士の愛を描いている作品だと個人的にはアデルの方が好きですが、今作も上質な仕上がりになっているのは間違いないです。
2016016