ゆきこ

キャロルのゆきこのネタバレレビュー・内容・結末

キャロル(2015年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ケイト・ブランシェット夢小説!?

デパートで働くOL・テレーズがある日、ケイト様演じるキャロルに出会い、二人は恋に落ちる……!!
テレーズの受動的でノーと言えない性格や、キャロルに発見され開花されるストーリーはまさにティーンズラブだった。
キャロルがテレーズにしっかり惚れており、テレーズの挙動でキャロルの感情が揺れ動くのが胸キュンすぎたー!!!
ケイト様が私に微笑んでくださっている……私の言葉に悲しんでくださっている……!! こんな幸福ありますか?

ストーリー的に面白かったのは、
二人がいい感じになる→
男の邪魔が入る→
キャロルの運転で帰ることに(車内気まずい)

……という流れが二度繰り返されたこと。
幸福な気持ちは持続せず絶対邪魔が入って少しお預け食らうんですよね。
同居人曰く、焦らすのはパトリシア・ハイスミスの小説に特徴的とのこと。
私はリプリーしか知らんけど、たしかにリプリーも、バレるかバレんか焦らしてサスペンスを産んでいた。
だからやっぱりラストは感動的でした。やっと! やっと!!
ラスト1分前でも、あのまま「やっぱり私たち住む世界が違うのね」と帰ってもおかしくなかったので、ハラハラしたなあ。

一度断ったのは何故だろうと思ったんだけど、改めて考えると、これまで流されてイェスと言ってきたから、今回も同じようになったらちっとも成長してないじゃん、それじゃダメでしょ、ということだったんでしょうかね。
最後はどっちになってもおかしくない中、主人公が能動的に選択したということだったんだな。

はー、よかった。ときめきました。ふ
ゆきこ

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