このレビューはネタバレを含みます
ケイト・ブランシェットは完璧。
キャロル役は彼女以外に考えられない。
対するルーニー・マーラもこれまで観た中では一番の素晴らしさ。助演ではなくて、本当はテレーズが主人公だと思ってる。
たくさんの観客がスクリーンの中のケイト=キャロルに憧れて恋をする。ああ、こっちを向いた。目が合った。声をかけられた。指先の感触を味わいながらドキドキして体が熱くなってくるそんな感じ。それを最も美しく表現しているのがルーニーの演技だと思った。
1950年代が舞台で同性愛ということで、悲劇的なエンディングになるのではないかと思っていたけど、そんなことはなかった。
キャロルの決断もそうだし、何も自分では選ぶことのできなかったテレーズが、自分自身の意志であの場所に来たことは震えるほど感動的だった。
原作小説も読んだけれど、ラストの映像化は最高だった。