アカデミー賞では作品賞候補には入れなかったのが、信じられない程のクオリティの作品。
うっとりするほどの魅力的な女性のケイト・ブランシェットは主演女優賞ノミネート
不安定でおどおどした繊細な女性のルーニー・マーラは助演女優賞ノミネート
は当然の演技。
映画の視点はどちらかというとルーニーマーラ(テレーズ)のケイト・ブランシェット(キャロル)への思いで展開していく物語なのだが、
「車の中からキャロルを追う視点」
「人物の配置」
「車の窓ガラス越しのカット」
などが絶妙で、画面作りが美しい。ストーリーの展開も静かの中に品があってラストシーンも見事な、非常に高級な映画。