めろ

キャロルのめろのネタバレレビュー・内容・結末

キャロル(2015年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

テレーズが前の彼氏に対して「同性と急に恋に落ちたことある?」の問いに対して、彼氏が「そうゆう人なら知ってる」という言い方をする。テレーズは「そうゆう人じゃなくても」と少し苛立ったように答える。

この物語の核心は、「同性愛の映画だ」と括ってしまうと見誤ってしまうだろうな、と。「そうゆう人」と棚上げしてしまってる時点で、自分には起こり得ない遠い世界の絵空事として、ある種の差別化をしてしまってると思う。
でも、「人を好きになる」という事は、「同性愛」とか、「異性愛」とか、そうゆうはっきりと言語化したものに落とし込めるものなんだろうか。

愛とは、決して分別可能なものではなくて、もっと複雑で、言葉にできないものだと思う。「好き」だから「触れたい」であって、それは決して「異性だから」「欲情したから」ではない筈。

余韻を残す終わり方、音楽、女優さんに、衣装。素晴らしかったです。
めろ

めろ