TokyoElephant

キャロルのTokyoElephantのネタバレレビュー・内容・結末

キャロル(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

▼シナリオ: 4
- 耽美的な世界観ながら、晴れることなく淡々と描かれる2人の恋模様
- ミニマルで若干のオープンエンディング
- 主人公たちの心のあり方が鏡を通じて表現される。レズビアンでないと示す時は鏡の中の主人公が虚像として映される
- イエスばかりのテレーザが最終幕でキャロルへ否定の言葉を言う。その瞬間に一方的だったキャロルからの愛情が双方の愛情へと昇華する(流されることなく、この愛に向き合った証)
- 最終幕、デジャブのような言葉や行動が以前とは違う切ない意味合いを繊細に浮かび上がらせる
▼役: 4
- 娘やテレーザを想うときのキャロルの儚さがキャラクターに奥行きを生んでいる
- テレーザの憂いの表情に魅入られる
▼ルック: 4
- リッチで満たされた1950年代の世界はとても美しい
▼音楽: 5
- 嫌みな音がなく、心象の演出として効果的なBGM
▼レコメン: 4
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