冒頭のモニカの身勝手さに腹立たしさを通り越してシラけてすらいた。なのに、ボロボロになってもひたすらに高みを追い求め続けるモニカとその歌声にいつの間にか泣いていた。
出てくる人たちみんながどこか身勝手で、それがまたナチュラルなんだな。
母としての足りなさと必死さ。
娘としての愚かしさと悲しさ。
それらが、スウェーデン映画ならではなのかは分からないけど、少しの野暮ったさとポップさで描かれていて苦し過ぎないのは良かった。
凡庸であることを馬鹿にすらしているモニカが、あのラストを迎えたことは、色々と身につまされた。
とりあえず、モニカを演じたエッダ・マグナソンがすんごい綺麗で、歌声が素晴らしい。要注目です。