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キングスマンのgeckoのレビュー・感想・評価

キングスマン(2015年製作の映画)
4.0
いいねいいね。こんなスパイ映画見たかったですよ。かっちりしたシリアス系スパイ物もいいですが、破天荒な非現実系エンターテイメントスパイ大作って最近あんまり無かったからね。
昔の「ムーン・レイカー」の頃の007とか、今のボンドさんとは別シリーズかよっ!?て位の破天荒ぶりだよね。で、この映画にも出てきますよー!世界征服をたくらむ悪者やら、秘密のアジトや個性的な殺し屋も出てきます。
コリン・ファースも新人のタロン・エガートンも良かったし、ニューエラかぶった悪役のサミュエル・L・ジャクソンもなかなか。スパイ映画に魅力的な悪役は不可欠だね。女殺し屋、ガゼル役のソフィア・ブテラも良かった!ブレイクダンスのパワームーブと義足の刃を組み合わせた殺人技を繰り出していて、何者?っと思ったらもともと超一流の実力派ダンサーだったのね。原作のマーク・ミラーの世界から飛び出てきたキャラクターでも、きちっと形にできるバックボーンを持った人を起用して何気に成立させてしまうあたりはさすが!
「ガゼル」はロジャー・ムーア007の悪役「ジョーズ」からだよねこれ。こんなふうに、全編いたるところで過去のスパイ映画へのオマージュをセンス良く織り込んで、こちらの想定の斜め上あたりで楽しませてもらえます。
洒落のきついところもありますが、「キック・アス」が楽しめたかたにはおすすめの1本です!
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