鹿江光

キングスマンの鹿江光のレビュー・感想・評価

キングスマン(2015年製作の映画)
4.0
≪80点≫:定石から少し外れたセンス。
どこまでも面白い!スパイ映画の好きな要素をこれでもかと欲張っているのに、スパイ映画の定石からは外れたセンスが光る。夢のある小道具に、どこまでもコミカルな殺戮。戦闘アクションも気合いの入れ方が格別で、カメラワークが臨場感を煽ってくる。素晴らしい。
「現代の鎧」であるスーツで華麗な殺戮を見せるシーンは、長回しの影響もあって、緊迫感がすごい。それなのに耳に入ってくるBGMはスーパーコミカル。『キック・アス』の時もそうだったが、この監督の人の殺し方はサブカル的な意味で本当にセンスが良い。
それにタロン・エガートンが早くも英国スター俳優オーラを醸し出している……アクションもキレッキレで良い。予告編にも映っていたが、特に前転宙返りで相手の背中を軸にしながら銃を構えて撃ち殺すシーンとか「うおおおおおお!」ってなる。
夢とセンスが詰まったお腹いっぱいのスパイ映画でした。満足。
鹿江光

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