マミ

ヘイトフル・エイトのマミのネタバレレビュー・内容・結末

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

荒唐無稽な道楽映画で、良くも悪くもタランティーノ節全開。18禁には指定されているもののグロテスクな描写もあまり無く、思っていたよりも観やすい作品でした。
西部劇というと砂の舞う荒野や酒場がイメージとしてまず思い浮かぶので、今作のように吹雪に吹かれる極寒の大地が舞台なのは少しだけ意外に感じました。雪に覆われた荒野を一台の馬車がただひたすら走るシーンなどは、まさに昔の映画を見ているかのようでした。

囚人デイジー役だったジェニファー・ジェイソン・リーは血を流したり浴びたりと終始血まみれで、女らしさの欠片もへったくれもない悪党の演技は、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされるのも納得できます。
大ベテランのサミュエル・L・ジャクソンが作中「ニガー」呼ばわりされ続けるのは少し心が痛んだものの、スミザーズ将軍の息子についての話で「dickがどうのこうの」と将軍に向かって愉快そうに叫んでいたのには、爆笑しました。さすがタランティーノ…脚本に容赦がない。

上映時間が3時間7分ということで、長い!内容自体はとても面白く飽きることなく見続けられましたが、広くない映画館の座席で同じ体勢で3時間も居続けなければいけなかったのは少ししんどかったです。(短いエンドロールは有難かった。)

映画を観る前に、「タランティーノの映画だから、登場人物はみんな死ぬんじゃないか」という推測をTwitterで見かけて笑っていたら、本当にそうでしたね。(笑)
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