ハリウッドが映画化した
「GODZILLA ゴジラ」(2014)の
シリーズ第2作。
前作から5年後の世界を舞台に、
モスラ、ラドン、キングギドラなど
続々と復活する怪獣たちとゴジラが、世界の覇権をかけて戦いを繰り広げる。
また、それによって引き起こされる世界の破滅を阻止しようと、未確認生物特務機関「モナーク」に属する人々が奮闘する姿を描く。
今作品の感想は
制作側の「怪獣映画愛」や
初代ゴジラからの音楽を担当した
「伊福部 昭」氏の楽曲への
リスペクトを感じた。
「ゴジラ」といえば
(放射能)(核)がモチーフ。
ゴジラ第一作目(1954年)は
日本が敗戦した1945年からわずか9年後、まだ東京大空襲の記憶が人々に生々しく「核」「空襲」などを惨禍の暗喩として映画ゴジラは制作され当時、社会問題となったビキニ環礁での水爆実験による第五福竜丸の被爆事件から着想を得て「放射能被爆」の問題をクローズアップした。
その後のゴジラ作品は「怪獣対決路線」のエンターテイメント性を重視し
子供達にとっての大人気シリーズになり
「核」や「被爆」といったテーマは封印された。
時を経た2016年に公開の「シン・ゴジラ」は再び第一作目のような社会問題を
バックボーンとした作品となった。
2011年に起こった
東日本大震災である。
「シン・ゴジラ」はまさしく
3.11を経た日本だからこその
「核」「被爆」「震災」がモチーフとなり次々と破壊される街や逃げまとう人々、そして強烈な勢いで流れてくる莫大な情報。
震災から5年後の日本で公開された
「シン・ゴジラ」は【人は記憶で映像を観る】映像展開を観る者に問いかけた。
さて、「キングオブモンスターズ」に
話を戻そう。
今回のゴジラ「キングオブモンスターズ」は(子供のままの大人)のための
ゴジラ作品だと感じた。
(リアル感が増した怪獣達の大決戦)
といったところだろうか?
たしかに多くのレビューで「駄作だ」と言わせた要因である人間ドラマに関しては様々(突っ込みどころ)はある。
「好評」「酷評」と
はっきり分かれるところだろう。
劇中の世界ではモンスターズ(怪獣)を
管理し、操り、生かすも殺すも人間たちが一番のモンスターという感じの描き方はゴジラ「キングオブモンスターズ」には期待できるのと同時に単純に本作「キングオブモンスターズ」ではハリウッド版(怪獣大決戦)を堪能できるはずである。