このレビューはネタバレを含みます
良くも悪くもアメリカの映画
まず良いところ
怪獣たちの迫力や造形、表情が素晴らしい
キングギドラの神秘性もモスラの愛らしさも全部伝わる
何がすごいって、どの怪獣も全て最高のクオリティで魅せて貰えるところ
この映像美だけでも人に勧められる
この映像だけなら5/5評価をつけたいレベル
次に苦手だったところ
ストーリーの部分部分が本当に解釈違い
まず、ゴジラ映画で核爆弾を肯定しちゃだめでしょう
第一作目をリスペクトしているのは端々から伝わるのだけど、一番根本の部分を映像(あるいは芹沢博士の勇退オマージュ)のために犠牲にしてた
芹沢博士やエマの怪獣への信頼感はどこから来てるんだろう
今までのゴジラ映画の中でも怪獣抹殺否定派はいたんだけれど、それでも映画の最後には「人の命>ゴジラ」っていう図式が出来上がってた(この図式を作るまでの葛藤が見所だったりした)
その図式無視しちゃうとただのご都合主義になりかねない
ゴジラが人間の味方っていうセリフもうーーーん、、、ってなっちゃった
今作のゴジラはキングギドラの敵だけど、人の味方では無いんじゃない…?
ちょっと悪く書きすぎてしまった感はあるけど、細かなツッコミ所が多い作品だった
それをある程度まではカバーする映像美は重ねて言うが素晴らしいので、一度観てみても損は無いと思われる